YouTube動画制作に向けて、前記事に引き続きイングリッシュおさるさんの動画分析を続けます。
イングリッシュおさるさんの動画は、配信している多くの動画の再生数が10万再生を超えています。
内容の充実度もですが、動画内にノウハウが細かく設定してあるため、YouTube動画制作を行う方は、TTM(徹底的に真似る)のが非常に有効な手段です。
こちらの投稿では、動画の中で使われている「効果音や字幕の入れ方」について、細かくみていきます。
題材としたのは、以下の視聴数32万回という人気動画です。
- イングリッシュ おさるさんのYouTube動画が好き
- WEBマーケティングに興味がある
- YouTube台本を作ってみたい
- YouTubeの効果音の入れ方、字幕の入れ方が知りたい
YouTube動画における、効果音と字幕の役割
YouTube動画において、効果音と字幕は重要な役割を果たします。
① 視聴者の注目を集める効果音
- 重要なポイントや、場面が変わる時に使用することで、視聴者の注目を集めることができます。
- 字幕も同様に、重要な情報を強調し、視聴者の注意を引きつけます。
② 視聴維持率の向上
- 視聴者の興味を持続させ、動画の最後まで見てもらえる確率を高めます。
- 内容の理解をしやすくします。
③ 動画にメリハリをつける
- 効果音と字幕を組み合わせることで、動画にリズムと変化を与えることができます。
④ アクセシビリティの向上
- 字幕は聴覚障害者や音声を聞けない環境にいる視聴者にとって重要です。
⑤ ブランディングとスタイルの確立
- 冒頭の音響、特定の効果音や字幕スタイルを一貫して使用することで、チャンネルの独自性を出し、ブランディングに貢献します
冒頭部分の字幕と効果音からみえてきたこと
冒頭部分のセリフと効果音を書き出して分析していきます。
青文字:Hey guys!! It’s Osaru
青 今日の話はすごいよ (小さく鈴の音シャリーン)
青 もう単語が暗記できないなんて言わせない
囲み枠付き赤字 25000単語、7つの最強戦術 (木槌の音)
冒頭10秒で、一気に掴み。言わせないと断定!
通常の文字色は青。
木槌の音と囲みは最重要事項の説明の時に出てくるようです。
ここからは、おさるさん動画の定番のフレームワークPASTORフォーミューラーです。
PASTORフォーミューラーについてはこちらの記事をご確認下さい。
P:Problem(問題)
英単語(赤字+音入れ)の重要性はわかっている
今日の話は英単語であることを強調
A:Amplify(強調)
(ピッ)それでもなかなか単語が覚えられない
(ピッ)そもそもどうやって覚えればいいのかわからない
(ピッ)単語覚えたけど使い方がわからない
(ピッ)画像検索はした方がいいの?
語源は?接頭語は??接尾語は??
(シャラン)まだまだ・・・
- 箇条書きの説明の際には、(ピッ)という効果音が必ず入ります。
- 紫の字幕は、リスナーの気持ちの代弁の時の色のようです。
T:Testimony(証明)
(ピッ)英検語彙セクション満点
(ピッ)英単語検定 1級を取得していて
- 実績を強調している場面。重要な赤文字を使っています。
- 実際の合格証を表示することで、実績が正しいことを強調。
O:Offer(提案)
100%単語が覚えられる戦術を
7つ紹介していきます(シャラララーン)
- 重要事項なので、フォントも大きく、初めての効果音も出して強調。
R:Response(行動)
最強の7つの戦術を知って周りの人と圧倒的な差をつけたいなら
(ピンコーン!!)今回のかなり貴重な話をすることになります是非最後まで見ていってください
冒頭終わりの、まとめの効果音で冒頭終了。約1分20秒でした。
冒頭までで分かった規則性
以下のような色と効果音の規則性がありました。
- 通常の文字は青字に白の袋文字。
- 強調する場所は赤字。最重要ポイントの時はフォントのサイズも大きくなる。
- 箇条書きは「チャ」という小さな効果音。「・(中黒)」の代わり?
- ユーザーの声の時は紫色の文字。
おさるさんの動画はスタートの音楽は抑え気味。会話だけで進める。
本題部分に注目して分析する
本題部分に入ったところで、テーマ音楽の音量が上がり、その後もバックミュージックが冒頭の説明の時より心持ち音量が大きくかかっています。
画像もサルのイラスト。(似顔絵?)
PREP法について
イングリッシュおさるさんの動画には毎回「PREP法」が使われています。
PREP法とは
「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論)」の頭文字をとった、相手に分かりやすく効果的に情報を伝えるための論理的な話し方や書き方の手法です。
特徴
- 結論を最初に伝えることで、聞き手の理解を促進し、話の全体像を把握しやすくする。
- 理由と具体例で結論を裏付けることで、説得力のある説明が可能になる。
- 結論を繰り返すことで、伝えたいことを印象的に残すことができる。
P:Point(結論)
「3つの柱」があります。(ドドーン)太鼓音♪
結論なので強調の赤&サイズ大
R:Reason(理由)
一瞬ですが、画面が紫でおさるさんアップ
一瞬ですが、またまた、おさるさんアップで、太鼓のドドーンで大否定
ユーザーの考え方を否定し、具体的な方法を述べることで理由を強調。
E:Example(具体例)
細かい内容なので、飽きられないように、芸能人の話やお花の水やりなど、身近な例を使った例え話を繰り返し、左に画面を写すことでわかりやすく説明。
P:Point(結論)
ここまで分かった規則性
以下のような色と効果音の規則性がありました。
- 段落の区切りのようなところでは、猿の横顔のイラストとテーマソングが流れる。
- PREP法の最初の結論は赤字、効果音は太鼓のドドーン
- 間違っていますよ、大事ですよなど強調する箇所では、おさるさんのドアップ
- これは本当にダメでしょという箇所ではおさるさんのドアップ+紫のフィルター
- 話が長くなる時は、身近な例に変換して説明。
本当の本題部分に注目して分析する
先ほどの部分は本題ではなかったので、またここでテーマソング。
テーマ音楽の音量が上がり、その後もバックミュージックが先ほどの説明の時より心持ち音量が大きく、おさるさんのトーンも大きくなっています。
画像もサルのイラスト。(似顔絵?)
今から「7つの戦術」を説明することを最初に案内。
字幕も同様のこと言ってました。2つだけで良いそうです。
2つなら聞いてみるか。と離脱を避ける効果もあります。
ちなみに、今回は視聴者の声は、緑でした。口調も心なしか柔らかい。
行ったり来たりに(ぽよ〜ん)という効果音。
この先も、STEPごとの重要性や、違いを例えを使ってどんなことなのかを細かく説明していきます。
ひたすら説明なのですが、途中途中におさるさんが英語を話すのですが、流暢な話し言葉が単調な場面になりがちなリズムを補っていきます。
さらに、この人は本当に英語できるんだ!と信頼度をアップさせます。
ここまで分かった規則性
以下のような色と効果音の規則性がありました。
- 説明が長引くところは、効果音もスピードと音量を上げて勢いをつける。
- 途中、視聴者のセリフ(紫)と説明、強調を繰り返すところでは字幕の色を変えることで、そのセリフが誰が話しているか、大事なところがわかりやすくなっている。
- 一番大事なところの効果音は太鼓のドドーン
- まとめに入ったところで、音量が下がり、話すスピードも音響もゆっくりに変化。
- 音響とセリフが連動するように、緩急がさせることで飽きさせない工夫がされています。
クロージング(お知らせパート)
お知らせ部分での離脱を避けるために、最後にもう一度復讐することを強調。
公式LINEの宣伝なので、文字も緑。
実績を再び伝えることで信頼度を上げる。
ここにはGDTの法則も使われています。
LINEで簡単に登録できて、実績を出しているおさるさんが学んだ方法を簡単に、しかも無料で配信されている。
最後は次回動画の予約とともに、登録、評価を促しています。
GDTの法則とは:
G:Goal 目標 人は誰しも時間やお金をかけずに、楽をして物事を達成したいと考える。
D:Disre 欲望 そして、時間やお金をかけてでも、富や愛や快適さを求める。
T:Teaser 本性 さらに、希少性の高いものや好奇心をくすぐるものに弱い性質を持っている。
まとめ
今回は人気動画の字幕と効果音に注目して分析しました。まとめると以下の通り。
- 話の内容に合わせて、文字色を変える、大きさを変えるなど規則性を決めている。
- 効果音についても、規則性を決めている。
- バックグラウンドミュージックについても、冒頭はあえて小さめ。本題になって音量を上げるて盛り上げるなどの緩急をつけている。
ここまで、3回に分けてイングリッシュおさるさんの動画を「構成案、サムネイル、字幕・効果音」について徹底的に分解しました。
次月は、いよいよ自分でも台本を作成しYouTube動画の制作に入ります。イングリッシュおさるさんの動画を分析してわかってきたのは、全ての項目に関して、手を抜かず、考えて抜いて作られていること。
おさるさんの口調は真似できませんが、他の部分では徹底的にマネしていきます。