その他AI関連ツール

【保存版】NotebookLM徹底解説:ChatGPTとの違いや特徴、使い方、活用事例を完全網羅

こんにちは。

本日はこちらのWebサイトにお越しいただき、ありがとうございます。

このブログでは、日々ChatGPTをはじめとした、生成AIツールに触っている私が、実際に使った上で、初心者目線で便利だと思ったツールを中心に紹介しています。

今回ご紹介するのは、Googleが提供しているAIによる情報整理ツール、「NotebookLM(ノートブック エルエム)」

ChatGPTやClaudeのように、テキストを生成するチャットボットを作成できるツールです。

ChatGPTなどの既存のツールと大きく違うのが、ChatGPTは世界中の情報の中から回答を生成するのに対し、NotebookLMは与えた情報の中からだけ回答を生成するというところです。

このブログでは、NotobookLMと他のAIツールとの違いや特徴、メリットを活かした具体的な活用事例を紹介します。

記事を最後まで読むことで、今までになかった生成AIの革新的な使い方を体感し、あなたの仕事や学習、さらにはビジネスの生産性を劇的に向上させる方法を見つけられます

こんな方に読んでもらいたい記事です
  • 精度の高い回答が出るチャットボットを作りたい

1. NotebookLMとは

Googleが提供する次世代型のAIノートツールと言われています。
もっと簡単に言うと、「Googleが作った、とっても賢いノート」のようなものです。

従来のノートとの違いは?

普通のノートは、ただ文字を書いたり、絵を描いたりするものです。でも、このAIノートは、まるで賢い友達がそばにいるようなもの

NotebookLMの概要と特徴

主な機能は以下の通りです。

  • 機能:ユーザーがアップロードしたデータ(メモ、文書など)を基に情報を整理し、質問に答えることができます。
  • 技術基盤:Gemini 1.5 Proを搭載しており、最大100万トークンの処理が可能です。
  • データ対応:Google Docs、PDF、テキストファイル、Googleスライド、ウェブサイトのURLなど、様々な形式のデータをサポートしています。

また、アップロードしたデータを使っていることにより、以下の特徴があります。

  • 即時専門性:アップロードされたドキュメントの内容を迅速に理解し、その分野の「専門家」として機能します。
  • 安全性:ユーザーが提供したデータのみに基づいて回答を生成するため、誤情報(ハルシネーション)のリスクが低減されています。
  • プライバシー:ユーザーの個人データはNotebookLMのトレーニングには使用されません。

ハルシネーションとは:AIが実際には存在しない情報を誤って生成してしまうことを指します。

このAIツールは、ユーザーが入力した情報だけを使って回答を作り出します。そのため、高い精度で答えを出せるうえ、入力された情報が学習データとして保存されないので安心です。

文書作成、データ分析、質問への回答など、様々な事務作業を効率よく進められます。正確さを保ちながら仕事のスピードも上げられるので、オフィスの生産性向上に役立つ便利なツールとして期待大です!

料金

NotebookLMはまだ早期テスト段階であるため、現時点では料金は発生しません
(2024.9.10時点)

ChatGPTとの違い

比較項目 ChatGPT NotebookLM
知識ベース 一般的な幅広い知識 ユーザーがアップロードした特定のデータ
専門性 幅広いトピックに対応 アップロードされたデータのみの専門家
情報の正確性 ハルシネーション(誤情報)の可能性あり 提供されたデータ内で高い正確性
最新情報 学習データの更新頻度に依存 アップロードされたデータ次第で常に最新
プライバシー 対話データが学習に使用される可能性 ユーザーデータは学習に使用されない
搭載エンジン ChatGPT4oなど Gemini 1.5 Pro

 

1 専門性の向上

◾️ChatGPT

  • 一般的な知識ベースに基づいて回答
  • 幅広いトピックに対応可能だが、特定分野の深い専門知識には限界がある

◾️NotebookLM

  • ユーザーがアップロードした特定のデータに基づいて回答
  • 特定の文書や分野に関して非常に詳細かつ正確な情報を提供可能

2 安全性の向上

◾️ChatGPT

  • 学習データに基づいて回答を生成するため、誤った情報(ハルシネーション)を生成する可能性がある。
  • 最新の情報や特定の組織固有の情報を正確に反映できない場合がある。

◾️NotebookLM

  • 誤情報のリスクが大幅に低減

アップロードされたデータの範囲内で常に最新かつ正確な情報を提供

3 データプライバシー

◾️ChatGPT

  • 対話データが今後のモデル改善に使用される可能性がある。
    (データ改善に使用されないようにする方法もあります。)

◾️NotebookLM

  • ユーザーの個人データはNotebookLMのトレーニングには使用されない。
  • ただし、サービス改善などを目的として確認することがあるらしいので、重要機密の情報などはアップロードしない方がよいようです。
ChatGPTは全世界の情報を集めて、その中からもっともらしい情報で回答を生成するけど、NotebookLMはユーザーがアップロードした情報だけを使って回答を生成するってこと。

その分、NotebookLMはChatGPTのようなアイデアを生み出すようなディスカッションは苦手。使い分けが必要ですね。

使用方法

NotebookLMはWEBサイト上で使用します。まずこちらにログインしてください。

NotebookLMを試すをクリック。 (google アカウントでログインします。)

最初のノートブックを作成すると出てくるので、作成ボタンをクリック。

もしくは、一回目以降はこちらから作成します。

情報元となるファイルをアップロードします。

対応フォーマットは以下の通り

  • PDF文書
  • Google Docsファイル
  • テキストファイル
  • Google スライド
  • ウェブサイトURL
  • Google Drive内のファイル

(例)冷蔵庫の取扱説明書のPDFをアップロードしてみました。(50個までUP可能)

赤枠のところに質問を入れることでチャットが開始できます。
(例)冷凍庫の使い方を聞いてみました。

回答の横にある数字をクリックすると、データの参照元が出てきます。

データソース元にないものを聞くと下記のように回答されました。
つまり、勝手に回答を生成してしまうということはありません。

これがChatGPTとの大きな違いです!

NotebookLMの特徴ーメモ作成とピン留め機能

NotebookLMの重要な特徴の一つで、ユーザーが情報を効率的に整理し、後で簡単に参照できるようにするためのツールとして、以下の機能があります。

メモ作成機能

AIとの対話内容を自動的に保存したり、手動でメモを作成したりできます。重要な情報を整理し、後で簡単に参照できるようにします。

  • AIとの対話を自動的にメモとして保存
  • 手動でのメモ作成が可能
  • メモにタイトルをつけて分類
  • メモの編集と整理が簡単

ピン留め機能

保存をクリックするとメモとして固定画面にピン留めされます。

  • 特に重要な情報や回答を即座にピン留めすることができます。
  • ピン留めした内容は、プロジェクト内で優先的に表示されるため、すぐにアクセスできます。
  • この機能により、大量の情報の中から重要なポイントを視覚的に強調することができます。
  • 情報の優先順位付けが容易になり、効率的な情報管理が可能になります。

3. NotebookLMの実践的活用法

NotebookLMは、ChatGPTのカスタムGPTs機能と同様に、ユーザー独自のチャットボットを作成できる点で類似しています。

しかし、NotebookLMには独自の強みがあります。その最大の特徴は、ユーザーがアップロードした情報のみを基に回答を生成する点です。

NotebookLMの特徴を最大限に活用したカスタムチャットボットの活用事例をいくつか考えてみました。

個人向け活用事例

  • 学習効率の向上:教科書や参考書をアップロードし、AIが内容を分析。個人の理解度に合わせた学習プランや問題集を作成できます。
  • 研究支援:複数の学術論文をアップロードし、研究テーマに関連する情報を効率的に抽出。新たな研究の方向性を見出すのに役立ちます。
  • 個人的な記録管理:日記や旅行記録をアップロードし、時系列での出来事の整理や感情分析を行うことができます。
  • 健康管理:個人の健康記録や医療情報をアップロードし、健康トレンドの分析や、生活習慣改善のアドバイスを得ることができます。
  • 趣味の深化:特定の趣味に関する書籍やウェブサイトの情報をアップロードし、深い知識を体系的に整理できます。

実例)単語テスト作成:ChatGPTとNotebookLMの比較

NotebookLMは、ユーザーがアップロードした情報のみを使用する特徴を持つAIツールです。この特性は、例えば単語テスト作成において大きな利点となります。

ChatGPTでは事前学習データの影響で範囲外の単語が混入することがありましたが、NotebookLMではそれが解消されます。指定した単語リストのみを使用するため、学習者の現在のレベルに完全に適合したテストを作成できます。これにより、学習効率の最適化と正確性の向上が実現します。

特徴 ChatGPT (GPTs) NotebookLM
情報源 事前学習データ + アップロードされた単語リスト アップロードされた単語リストのみ
テスト範囲 指定した単語 + 関連する追加単語 指定した単語のみ
精度 時に範囲外の単語を含む 常に指定範囲内の単語のみ
カスタマイズ性 一般的な知識も含まれるため限定的 完全にカスタマイズ可能
学習者への適合性 時に学習者のレベルを超える可能性あり 常に学習者の現在のレベルに適合

英語漬け.comの英単語ポスター.pdfをダウンロードして、NotebookLMにアップロード。

あとはチャットで問題を作ってもらうだけです。(良い回答が出ない場合は、調整が必要)

すでに合格済みの長女にいくつかの問題を作って見せたところ、『これ問題集いらないレベルだね。』とのこと。近い未来に、問題集売れなくなっちゃうかも?

企業向け活用事例

個人利用はもちろん、企業利用の場合さらに応用できる活用事例が多そうです。

  • 市場調査:複数の業界レポートをアップロードし、AIが市場トレンドや競合情報を統合・分析。戦略立案に活用できます。
  • 文書管理:社内の各種文書やマニュアルをアップロードし、必要な情報を即座に検索・抽出できる知識ベースを構築できます。
  • 商品開発:顧客フィードバックや市場データをアップロードし、AIが傾向を分析。新製品のアイデア創出に活用できます。
  • 法務支援:契約書や法律文書をアップロードし、重要条項の抽出や解釈を支援。法的リスクの早期発見に役立ちます。
  • 顧客サポート:過去の問い合わせ履歴やプロダクト情報をアップロードし、FAQの自動生成やサポート担当者の知識ベースを作成できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
NotebokLMの良さは伝わりましたでしょうか。

メモをまとめておくだけであれば、フォルダに整理するだけで十分ですが、NotebookLMは、ただメモをまとめておくだけのツールではなく、勉強や仕事、そして新しいアイデアを生み出すのを助けてくれます。

また、ChatGPTではどうしてもうまくいかなかった、余計な情報まで回答に含んでしまうという問題点を簡単に克服してくれるツールとして、活用事例は無限にありそうです。

しかも、数多くのAIツールの中でも、格段に操作が簡単です。このすごいツールを多くの方に知ってもらいたいと思い、今回ブログにまとめました。

このブログでは、AI初心者だった私が、AIの魅力にハマり色々と触り試して、有益だと思ったツールを中心に紹介しています。

【爆速でスライド作成】プレゼン資料はAIツール Gamma(ガンマ)を使って効率化こんにちは。 本日はこちらのWebサイトにお越しいただき、ありがとうございます。 このブログでは、日々ChatGPTをはじめ...