この記事では、Midjourney(ミッドジャーニー)の中では比較的新しいパラメーターCharacter Reference [cref]ついて、初心者向けにわかりやすく説明します。
- 同じキャラクターを作りたい。
- 同じキャラクターの表情や動きを変えた商品を作りたい。
【設定する方法】–cref
効果 | 画像の特徴を継続 |
---|---|
使用可能バージョン | –niji 6 –v6 |
入力例 | –cref [URL] |
(参考)Midjourneyのパラメーターについて
引用:Midjourney公式ページより
Midjourneyのプロンプトは3つの構造に分かれています。
この記事で説明する「Parameters(パラメーター)」は、上記の図のオレンジ部分についてです。
- パラメータは画像の生成方法を変更します。アスペクト比(サイズのこと)、モデル(バージョン、アニメ風など)、アップスケーラー(拡大)などを変更できます。
- パラメータはプロンプトの最後に記述されます。
- パラメーターは複数記載することができます。
- 「二重ハイフン— パラメーター」で記載します。
Macの場合は「二重ハイフン—」で記載しても全角ダッシュに自動的に変換されることがあります。
書き方例
/imagine prompt:1 girl ,smile, long hair –cref URL
使い方を順番に解説
1. 元となる女性の画像を準備する
女の子のイラストを準備しました。
a girl Medium Shot half smile –niji 6 –s 750
4パターンの女の子が生成されました。
右クリックで、リンクURLを取得します。
2. パラメーター –cref を使用して変更を指示する
女性に傘を持たせる
元々のプロンプトにhave an umbrella, を追加、パラメーター–cref と取得したURLを追加します。
書き方例
/imagine prompt:a girl Medium Shot half smile, have an umbrella, –cref https://s.mj.run/yHLzIFL4A0g –niji 6 –s 750
※URLは一時的な発行となるため、いずれ削除されます。
このように傘を持った画像に変更されました。
3. Remixモードを利用して、動作のプロンプトを書き換える
同じキャラクターのURLを使って、続けて別の変更をする場合はRemixモードを使うやり方が便利です。
/setting をクリックすると下記の設定ページが開くので、Remix modeをクリックしておく。
Remix modeの状態で、リフレッシュボタンをクリックすると、元のプロンプトが表示されます。
傘を持っている→腕を組んでいるに変更
赤枠で囲った、元のプロンプト部分を変更。
have an umbrella→crossed arms
腕を組んだ画像に変更されました。
微笑んでいる→泣いている
smile → crying
傘は持ったままのはずですが、消えてしまいました。泣き顔はあっています。
(参考)元画像で人物を絞る場合
URLを取得する際に、バリエーションボタンで、元画像の1番目の画像を4種類に変更してURLを取得。その状態で表情を変更することもできます。
この時点で一人に絞り
表情を変えました。
リアルな人物やキャラクター画像の場合を検証
リアルな人物の場合
元画像のプロンプト
/imagine prompt:a teenage Japanese girl with long brown hair wearing a knit sweater, smiling cheerfully. –s 750
向きの変更を指定
(横向きに指示を出しましたが、変わったのは4枚中1枚だけでした)
キャラクター(ペンギン)の場合
元画像のプロンプト
/imagine prompt:a cute penguin –niji 6 –s 750
基本→ジャンプする→泳ぐ
–cw を利用して強度を調整する
効果 | –cref の強度を調整する |
---|---|
使用可能バージョン | –cw 0 〜–cw 100 |
デフォルト | –cw 100 |
入力例 | –cref [URL] –cw 100 ※crefと一緒に使う |
書き方
/imagine prompt:a teenage Japanese cute girl with bob hair wearing a T-shirt, –cref https://s.mj.run/VdYYViW6Tjo –cw 0 –s 750
顔は元画像を維持しています。プロンプトに忠実に服装と髪型が変わりました。
顔は元画像を維持しています。プロンプト(髪型と服装を変えた指示)は完全に無視しています。
まとめ
このパラメーターを使うと、同じキャラクターを作ることで、社内のイメージキャラクターやイメージガールなどにも使えます。また絵本を作成することもできるなど、できることの幅が広がりますね。
その他、Midjourney公式発表の全パラメーターをまとめました。他のパラメータについて知りたい場合はこちらを参考にして下さい。