こんにちは。
本日はこちらのWebサイトにお越しいただき、ありがとうございます。
こちらの記事は、Midjourney(ミッドジャーニー)の生成方法についての第3弾「パラメーターについての徹底解説」です。
パラメーター全種類を網羅的に解説しているので、初心者でも
この投稿だけで、公式のパラメーターは全部理解できる
ようになっています!
- Midjourneyのパラメーターについて知りたい。
- パラメーターを使って、意図した画像が出せるようになりたい。
- 全部のパラメーターがまとまっている投稿(一覧あり)を探している。
別の記事で、Midjourneyの以下についてまとめています。
第1弾:「登録方法から最初の画像を生成してみる」
第2弾:「画面の見方、使い方講座」
- Parameters(パラメーター)ってなに?
- 基本のパラメーター
- その他、パラメーター14選(アルファベット順)
- 1. –chaos(混沌・予期しない画像を生成)
- 2. Character Reference [–cref] (同じキャラクターを生成)
- 3. Image Weight[–iw](テキストの重み)
- 4. –no(不要な要素を消す・ネガティブプロンプト)
- 5. –quality(品質を変える)
- 6. –repeat(複数枚、一気に生成)
- 7. –seed(似た画像を生成)
- 8. –stop(生成を途中で止める)
- 9. –style Reference [sref] (同じ画風で生成)
- 10. –style raw(シンプルな画像を生成)
- 11. –stylize(Midjourneyらしさを制御)
- 12. –tile(繰り返しの画像・パターン画像を生成)
- 13. –video(生成をする過程を動画にする)
- 14. –weird(奇妙な画像を生成)
- 補足
- まとめ
Parameters(パラメーター)ってなに?
Midjourneyのプロンプト(指示文)の一部です。
引用:Midjourney公式ページより
Midjourneyのプロンプトは3つの構造に分かれています。
この記事で説明する「Parameters(パラメーター)」は、上記の図のオレンジ部分についてです。
- パラメータは画像の生成方法を変更します。アスペクト比(サイズのこと)、モデル(バージョン、アニメ風など)、アップスケーラー(拡大)などを変更できます。
- パラメータはプロンプトの最後に記述されます。
- パラメーターは複数記載することができます。
- 「二重ハイフン— パラメーター」で記載します。
Macの場合は「二重ハイフン—」で記載しても全角ハイフンに自動的に変換されます。
パラメーターの書き方の基本
位置に決まりはないですが、通常はプロンプトの後ろに書きます。
- 「–パラメータ名 要素」という形で表します。
※パラメーターと要素の間には必ず半角スペースを入れる。 - 文末の「,」は入れても入れなくてもOK。(私は入れていません)
書き方例 ( カオスとアスペクトの場合)
/image prompt 1girl, –c 50 –ar 4:5
パラメータ一覧
–fast –relax | 作成スピードを制御 |
---|---|
v 5,v 6, niji 6 | バージョンの設定 |
aspect | サイズの設定 |
–chaos・–c | 値が大きいほど、より予期しない画像が生成 |
---|---|
–cref & –cw | 元画像と同じキャラクターを生成 & 強度調整 |
–iw | テキスト(青い部分)に対する影響度を設定 |
–no | 不要な要素を消す |
–quality・–q | 品質を変える |
–repert | 複数枚一気に生成 |
–seed | シード番号を指定して同じような画像を生成 –cref –srefに似ている |
–stop | 生成途中であえて止める |
–sref & –sw | 元画像を同じ画風で生成 & 強度調整 |
–style raw | アイコンのようなシンプルな画像を生成 |
–stylize・–s | 値が大きいほどMidjourneyらしいクリアな画像を生成 |
–tile | 繰り返しのパターン画像を生成 |
–video | 生成をする過程を動画にする |
–weird・–w | 数値が大きいほど、変わった作品を生成 |
基本のパラメーター
1. –fast・–relax(作成スピードを制御する)
ベーシックプラン(月10ドル)の場合はデフォルトで–fastのみとなります。
–fastで作成可能な枚数は、月に3.3時間分です。
それ以外の有料プラン(スタンダード、プロ、メガ プラン)の場合は、relaxモードを使うことができます。
fastモードはプランごとに枚数の制限がありますが、relaxの作成可能枚数は無制限です。
2. バージョン&変更方法
現在主に使われているのが、version 6(v6)、version5.2(v5)、Niji 6(niji6)の3種類になります。
書き方例(イラスト風の絵を描く)
/image prompt 1girl, –c 50 –niji 6
変更方法は2種類
プロンプトの最後にパラメーターを記載する方法と、設定コマンドであらかじめ設定しておく方法があります。
version 6 | –v 6 |
---|---|
version 5.2 | –v 5.2 |
Niji 6[ALPHA] | –niji 6 |
設定コマンド | /settings |
生成への影響度はコマンドよりパラメーターの方が強い:
/setting < パラメーター
よく使うバージョンを設定コマンドでデフォルトとして設定しておき、バージョンを変更したい場合だけ、パラメーターで変更する方法が便利です。
3. version 6の特徴
2023年12月20日にリリースされ、2024年2月14 日にデフォルトモデルになりました。
写真のようなリアルなものから、絵画のようなものまで多くの作品が作れます。
v5.2より、人物の肌の質感など、リアルさが増しました。
※ 同じプロンプトで、バージョンを変えたものを作成しています。
A beautiful smiling Japanese woman in her 20s standing on a beach in summer –s 750 –v 6
4. version 5.2の特徴
A beautiful smiling Japanese woman in her 20s standing on a beach in summer –s 750 –v 5.2
2023年6月22日にリリースされたものです。
v6と同様、写真のようなリアルなものから、絵画のようなものまで多くの作品が作れます。
プロンプト部分の理解力は、v6より優れていると言われています。
※公式ページによると、v6は短いプロンプトを推奨。
5. Niji version 6の特徴
アニメーションイラストを作成できます。
A beautiful smiling Japanese woman in her 20s standing on a beach in summer –s 750 –niji 6
6. aspect(画像の縦横比を設定)
効果 | 画像の縦横比を設定 |
---|---|
値の範囲 | 4:5,2:3,4:7(縦長)・1:1(正方形)・5:4,3:2,7:4(横長) |
デフォルト | 1:1(正方形) |
入力例 | –aspect 2:3 –ar 2:3 |
書き方例
/image prompt 1girl, –c 50 –niji 6 –ar 2:3
その他、パラメーター14選(アルファベット順)
1. –chaos(混沌・予期しない画像を生成)
効果 | 予期しない画像を生成(プロンプト無視した画像になります) |
---|---|
値の範囲 | 0〜100 |
デフォルト | –chaos 0 |
入力例 | –chaos 75 –c 75 |
プロンプトに従う割合を調整します。値が大きいほど、より予期しない画像が生成されます。
書き方例
/image prompt 1girl, –c 50 –niji 6 –ar 2:3 –c 0
–chaos 0
–chaos 10
–chaos 50
2. Character Reference [–cref] (同じキャラクターを生成)
効果 | 画像の特徴を継続 |
---|---|
使用可能バージョン | –niji 6 –v6 |
入力例 | –cref [URL] ※スペースの後は参照とする画像のURL |
書き方例
/imagine prompt:1 girl ,smile, long hair —cref URL
このパラメーターを使用して画像を生成すると、元画像と同じキャラクター(人物、動物など)画像を生成することができます。
髪型を変える、表情を変える、行動を変えるなどの変更が可能です。
3. Image Weight[–iw](テキストの重み)
効果 | テキストプロンプト(青い部分)に対する影響度を設定 |
---|---|
値の範囲 | 0〜3(数値が大きいほど重い) |
デフォルト | –iw 1 |
入力例 | –iw 2 |
書き方例
/imagine prompt: 画像のURL ,dog with sitting hat –iw 2
/imagine prompt: 画像テイスト ,dog with sitting hat –iw 1
プロンプトに従う割合を調整します。値が大きいほど、テキストに対する影響度が大きい(テキストに書いた通りの)画像が生成されます。
4. –no(不要な要素を消す・ネガティブプロンプト)
効果 | 指定したものを画像の中から消す |
---|---|
値の範囲 | 消したいものなら何でもOK |
入力例 | –no cap –no book |
書き方例
/imagine prompt: 1 bouquet –no blue
(元画像)
–no blue
–no whiteホワイトを消したら、ブルーが増えました!
5. –quality(品質を変える)
効果 | 品質の変更 |
---|---|
値の範囲 | 1,0.5,0.25 |
デフォルト | –q 1 |
入力例 | –q 0.5 |
書き方例
/imagine prompt: Japanese cute girl reading a book –q 0.5
デフォルトの –q 1に比べ、–q 0.5 はGPUタイム消費1/2で生成速度2倍できるため、GPUを節約できます。
–q 0.5で色々なプロンプトを試し、GPUを節約することで、月の作成枚数を増やすことができます。
Japanese cute girl reading a book –q 0.25 だいぶシンプルな画像になりました。ChatGPTのDALL-E3(ダリスリー)っぽい画像です。
Japanese cute girl reading a book –q 0.5 先ほどよりは背景の情報が加わってきました。
Japanese cute girl reading a book –q 1 デフォルトはこちら。Midjourneyっぽい画像になりました。
6. –repeat(複数枚、一気に生成)
効果 | 実行回数の指定 |
---|---|
値の範囲 | 2〜4(スタンダードプラン)、2〜10(プロ以上) |
デフォルト | –r 1 |
入力例 | –r 2 |
書き方例
/imagine prompt: Japanese cute girl reading a book –r 4
指定された回数分、生成を繰り返します。作業の効率化をしたい時に使用します。
7. –seed(似た画像を生成)
効果 | シード番号を指定して同じような画像を生成 |
---|---|
入力例 | –seed {特定したseed値} |
書き方例
/imagine prompt: 画像のURLなど 画像テイストなど –seed XXXXXXXXX
このSeed値を使用して画像を生成すると、指定したSeed値の画像と同じような画像を再度生成することができます。
※最近は、–cref や –sref を使用することが多くなったため、以前ほどは使われていません。
8. –stop(生成を途中で止める)
効果 | ジョブの途中で停止 |
---|---|
値の範囲 | 10〜100 |
デフォルト | –stop 100 |
入力例 | –stop 30 |
書き方例
/imagine prompt: 1 apple –stop50
ジョブを途中で止めることで、未完成の作品を作ることができます。
クイズとか作れそうです。
–stop 50
-stop 100
9. –style Reference [sref] (同じ画風で生成)
効果 | 画像の画風を継続 |
---|---|
使用可能バージョン | –niji 6 –v6 |
入力例 | –cref [URL1] [URL2] [URL3] ※スペースの後は参照とする画像のURL。※URLは複数設定可能。 |
書き方例
/imagine prompt:1 girl ,smile, long hair –sref URL URL URL
このパラメーターを使用して画像を生成すると、参照画像の特徴を生成結果に反映させることができます。
ある特定の画風で統一感のある作品を生成したい場合などに活用できます
10. –style raw(シンプルな画像を生成)
効果 | シンプルな画像を生成 |
---|---|
入力例 | –style row |
書き方例
/imagine prompt:1 black and white oak tree icon –style row
余計な装飾を削除することで、シンプルな画像の作成が可能となります。
たとえば、この絵はどちらも「黒と白の木のアイコン」ですが、そのままだとMidjourneyが綺麗に仕上げすぎてしまい、アイコンにしてはリアルです。これに–style raw をつけることで、シンプルなアイコンになります。
つける前
–style raw
11. –stylize(Midjourneyらしさを制御)
効果 | Midjourneyらしさを制御 |
---|---|
値の範囲 | 0〜1000(値が大きいほどMidjourneyらしくなる) |
デフォルト | –stylize100(設定により変更可能) |
入力例 | –stylize 30 –s 30 |
書き方例
/imagine prompt:1 rabbit –niji 6 –s100
数値を上げるほど、よりMidjourneyっぽい繊細な作品を作成することができます。
/setting で、デフォルトの設定を変えることも可能です。
–stylize 50 | –stylize 100 | –stylize 250 | –stylize 750 |
🖋️ style Low | 🖋️ style Med | 🖋️ style High | 🖋️ style Very High |
–stylize 0
–stylize 50
–stylize 750
12. –tile(繰り返しの画像・パターン画像を生成)
効果 | 壁紙、タイルなどの画像を生成 |
---|---|
入力例 | –tile |
書き方例
/imagine prompt: cute heart –tile
つけるだけで、壁紙のようなパターン(繰り返し)の画像を作成します。
なし
–tile
13. –video(生成をする過程を動画にする)
効果 | 生成をする過程を動画にする |
---|---|
入力例 | –video |
書き方例
/imagine prompt: 1 girl ,looking up, bob, –niji 6 –s 750 –video
生成する過程を動画にするパラメーターです。
- 1 girl ,looking up, bob, –niji 6 –s 750 –video で生成
- リアクションボタンでボットにDMを送る
- 返信の中に動画のURLが含まれている。
リアクションボタンの送信方法は–seed の投稿を参照して下さい。
14. –weird(奇妙な画像を生成)
効果 | 少し変わった作品を生成 |
---|---|
値の範囲 | 0〜3000 |
デフォルト | –weird 0 |
入力例 | –weird 500 –w 1000 |
書き方例
/imagine prompt: cat dancing with a stick –niji 6 –w 1000
weirdは、奇妙な、変な、という意味です。文字通り、想像できないような面白い画像を生成してくれます。
(例)ステッキを持って踊る猫をそれぞれの値で変化させてみました。
–weird 0
–weird 500
–weird 1000
–weird 3000
補足
–chaos(混沌)と–weird(奇妙)の違い
–weird | デフォルト(0)の画像に対して珍しい画像を生成 |
---|---|
–chaos | 4つのグリッド画像をバラバラのテイストで生成 |
よく間違われるため、区別するために記載しておきます。
書き方例
/imagine prompt: dog with sitting hat –niji 6 –w 500
/imagine prompt: dog with sitting hat –niji 6 –c 50
–w500
–c50
–chaosと–weird、–styleze を組み合わせる
公式ページも紹介されていますが、画像に変化をもたらすパラメーターを組み合わせることで、想像できないような画像を作成することが可能です。
–weird 500–c 50 –s 750
–c 50 なので、4つの画像それぞれのテイストが違う画像ができます。
また、 –weird 500の影響で踊るという状態が無視されています。
–s 750なので、Midjourneyらしい繊細さは残っています。
–weird 500–c 50 –s 50
–s の値が低いため、Midjourneyらしい正確さや繊細さが減っています。
まとめ
以上が2024年5月現在公式ページに掲載されているパラメータです。
このように、付与するパラメーター、そのパラメーターの数値の違いを組み合わせることで、画像の種類はさらに無限大。だからこそMidjourneyは面白いです。
あなたにとって、画像生成練習のお役に立てたら嬉しいです。